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物流におけるピッキングの方法と種類|作業効率化のポイント

大量消費社会における物流を考える上で欠かすことができないのが、必要な数を正確にいち早く届けるということです。
そのためには、各倉庫に適切なピッキング方法を選択することが重要です。

また、物流センターごとに抱える問題点は異なるため、ポイントをおさえた作業効率化を検討する必要があります。

ピッキングの種類と使い分けの方法

ピッキングとは、これから出荷する製品を必要な数だけ、倉庫内から集めてくる作業のことを指します。
ピッキングには大きく分けて2通りの種類があり、自社の業務に合った方法を選択できているかどうかで、作業員にかかる負担だけでなく、利益にも違いがあらわれます。

2つの方法の違いを理解して、最適な方法でピッキングを行いましょう。

摘み取り方式と種まき方式の比較

ピッキングには摘み取り方式と、種まき方式の2種類があります。
この2つの違いについて、簡単にまとめました。

摘み取り方式 種まき方式
作業方法 1つの出荷先に必要な製品を集めて梱包していく方法 複数の出荷先に必要な製品を先に集め、後から分別して梱包していく方法
おすすめの業種 ・たくさんの出荷先があり幅広い種類の製品を扱っているが、1件あたりに出荷する数は多くはない業種
・通信販売など
・出荷先も扱っている商品の種類もあまり多くはないが、1件あたりに出荷する量が多い業種
・業者向けの販売
良い点 1件ずつ対応しているため、対応力があり、梱包が終わり次第出荷可能 一度に複数のオーダーをこなすため、倉庫内を移動する時間を短縮することができる
悪い点 何度も倉庫内を往復することになるため、移動距離が長くなりやすい まとめて運んできた商品を分別するスペースが必要になる。

摘み取り方式と種まき方式の使い分け

どちらの方式にもメリットとデメリットがあるため、優劣をつけることはできません。また、どのような基準で選ぶのかということにおいても、さまざまな考え方あるでしょう。

しかし、一般的には「どれくらいの製品を扱っているか」、「どれくらいの出荷先があるか」、「どのぐらいの注文があるか」の3点から決めていて、この3点を元にヒット率という係数を割り出しています。

製品種が多いが1製品あたりの出荷先が少ない場合、ヒット率が低くなるため摘み取り方式が適していて、1製品あたりの出荷先が多い場合、ヒット率が高くなるため種まき方式が適していると考えることができます。

仮に、出荷先が非常に多い倉庫内で、摘み取り方式を選択したとしましょう。出荷先の数だけ倉庫内を往復することになり、作業効率が悪くなることがわかります。

また、商品数が多い倉庫で種まき方式を採用したとすると、商品の数だけ往復が必要になるということです。

ピッキング作業を効率化する方法

どうにもピッキング作業がはかどっていないと感じた場合は、作業効率を悪くしている要因があるということです。
倉庫が抱えている問題点にフォーカスすることができれば、自然と効率化の糸口が見つかるでしょう。

ロケーションの最適化

倉庫内の配置が悪いことが原因で、作業効率が落ちることがあります。例えば、見た目がとても似ている商品を近くに配置していると、見分けるのに時間がかかってしまうため、作業効率は下がってしまいます。

また、十分なスペースが確保されていないために作業がしにくいことも、作業効率を悪くしてしまう要因となるため、作業環境を整えるだけでも働きやすくなるでしょう。

作業ルールを統一する

人によっては、自分にぴったりの作業方法があると主張するかもしれませんが、作業ルールが作業員によって違うとミスが発生しやすくなり、作業効率が下がってしまう可能性があります。

例えば、人によってルールが違うということは、新人に対して教える内容が担当者によって違うということです。教えられる側は、誰の言葉を信じて作業をしていいかわからず混乱したまま仕事をすることになるでしょう。

また、全員が1つのルールに従って作業していれば、今のルールについての問題点を聞き取りやすくなり、同じルールを共有できているからこそ、改善策を見つけやすくなるのです。

自社に合わせたピッキングシステムを採用する

ピッキング作業の効率化を求めて、さまざまなピッキングシステムが考案されています。

従来通りの紙にリストを見ながら作業では、作業効率が改善されないというわけではありませんが、他のシステムを採用した方が短期間で効率化できる可能性もあります。

ピッキングシステムは、作業を簡略化することによって、従業員のスキルの差を埋められるなどのメリットがあります。配置の最適化などを試みても、作業効率があまり改善されなかったという場合には、ピッキングシステムの採用を検討すべでしょう。

作業効率化のためのピッキングシステムの種類

見た目よりも高いスキルを必要とするピッキング作業ですが、ピッキングシステムを導入することによって、作業員に求める技術スキルのレベルを下げることができます。

しかし、ピッキングシステムにもいくつかの種類があり、それぞれのシステムによって特徴が異なります。
どのような問題点を解決すれば、倉庫内の作業効率化が改善されるのかを知り、最適なピッキングシステムを選ぶことが重要です。

ハンディターミナル

ハンディターミナルは、バーコードを読み込んで使用します。読み込みが完了すると、画面に指示が表示されるので、それに従って作業を行うだけでピッキングを行うことができます。

初心者でも戸惑うことなく作業が進めることができるというメリットがあり、また、バーコードを読み込むだけで、間違った商品をピッキングしていないかを確認することも可能なため、作業ミスを大幅に減らすことができるでしょう。

ピッキングカートシステム

台車に様々な機器を取り付けることによって、効率化を目指すのがピッキングカートシステムです。ノートパソコンやタブレットなどの端末に、作業指示が表示されるため、倉庫内のレイアウトを覚えていなくても迷うことなくピッキングができます。

また、同時に複数のオーダーをこなせるように作られている場合や、シールプリンターを搭載していて出荷もすぐにできるようになるなど、作業を効率良くこなすための機能を複数搭載しています。

RFID

RFIDは、簡単にいうとICチップのことです。商品が保管されている棚にRFIDタグを取り付けておき、作業員はタグの読み取り機を手の甲など、作業の邪魔にならない部分に身に付けておくだけで、間違った商品をピッキングしようとしたときに知らせてくれます。

今までのピッキング作業を変えることなく、ミスだけを減らすことができるでしょう。

デジタルピッキングシステム

デジタル表示機を使って、ピッキング作業を簡略化させるのがデジタルピッキングシステムです。

誰もが一目見てわかるようなシグナルを発信するデジタル表示機が採用されており、初めてピッキング作業を行う人でも安心して仕事に取り組むことができます。

デジタルピッキングシステム導入の効果

さまざまなピッキングシステムがありますが、ここではデジタルピッキングシステムに焦点を当て、その効果を紹介していきます。

デジタル表示機を設置するというシンプルなシステムですが、ピッキング作業は簡潔だからこそメリットがあるとも考えることができます。

初心者でも作業できる

リストを見ながらピッキングをする場合には、商品に関する知識が必要不可欠です。そのため、商品を覚えるまでは作業効率が悪く、作業員のスキルに作業効率は大きく影響されることになります。

しかし、デジタルピッキングシステムなら、商品ではなく表示機を見ながら作業するだけなので、全く商品のことを知らない初心者でも問題なく作業ができます。
熟練者を確保する必要がなくなり、人材の確保がしやすくなるでしょう。

商品の場所がわかりやすい

どの場所にどの商品が保管されているのかを把握するだけでも、初心者には大変な作業です。初めて行くお店で、どこに目当ての商品を探せない状況と良く似ています。

しかし、ピックアップすべき商品の位置を、ボタンが光って教えてくれるなら、迷うことなく目的の商品にたどり着くことができるようになります。
作業時間の短縮につながり、作業員のストレスも軽減できるでしょう。

コストを削減できる

デジタル表示機を見て作業するシステムであるため、リストを作成する必要は全くありません。ペーパーレスになることによって、それまでにかかっていたリスト作成費用をゼロにすることができます。

また、デジタルピッキングシステムを導入することによって、作業が効率化されると、これまでよりも少ない人数で倉庫内の作業を完結させることができ、人件費の削減が可能です。

タカハタ電子のデジタルピッキングシステムの特徴

顧客の抱える問題解決のために全力で向き合ってきたタカハタ電子だからこそできる、自慢のデジタルピッキングシステムの特徴を紹介します。

5つボタン表示で効率アップ

デジタル表示機のボタンを5つに増やすことによって、複数の作業員が同時にピッキング作業を行うことができるようになります。作業ミスを大幅に減らすことはもちろんですが、作業効率のアップと人員削減にも役立つでしょう。

幅広い業種で採用されており、倉庫が抱える問題の解決に貢献します。

無線式ピッキングシステムで配置換えが簡単に

デジタルピッキングシステムのデメリットとして、配線工事の必要性とシステム導入後は倉庫内の配置換えが難しいという点がありました。

タカハタ電子では、無線式のピッキングシステムの開発により、配線工事を必要とせず、好きなときに配置換えを自由に行うことができます。
デメリットが解消されたことにより、より多くの現場で効率アップが可能です。

仕分けの賢者GPなら低コストで導入可能

ピッキングシステムの導入をためらってしまう原因のひとつに、システムの導入コストが高いことが挙げられます。

当社推奨の「提携リースプラン」の使用によって、1日600円程度の低コストで導入が可能です。
また、自分で取り付け可能なデジタル表示機を使うため、工事費用を抑えることができ、初期費用の削減も期待できます。

※提携リースプランは月額約17,000円の5年契約となります。

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